「組織の盛衰 決定版」のレビュー

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こんにちは!めっそそです。
皆さんは人生で衝撃を受けるような本に出会ったことがあるでしょうか?

今回は、私が衝撃を受けた本の一つ、「組織の盛衰」をご紹介していきます。

 組織人として生きていると色々組織に対して思うところがあるかと思いますが、そういった思うところをはっきりと指摘してくれている本です。組織を運営する立場の人には必ず一読いただきたいレベルの名著です。

タイトル:組織の盛衰 決定版
著者:堺屋太一
出版社:中央公論新社
出版年:2022年

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おすすめのターゲット

 組織の中で何かしらの役職についている人は必ず一読すべきです。どういう流れで組織が死んでいくのか、それを食い止めるためにどうすべきかを把握しているのとそうでないのでは天と地ほどの差があるのではないかと思います。

 組織の一員としての立場からこの本を読むと、自分の組織がどれほど重症なのか痛感すると思います。特に大きい組織に所属している人ほど痛感するのではないでしょうか。私は少し憂鬱な気分になってしまいました。笑

概要・あらすじ

 組織論という珍しいテーマについて書かれている本です。今の組織に対してどういう問題があり、どう対処すべきかという内容が、過去の組織(豊臣家、帝国陸海軍、日本石炭産業)を例にしてあげられています。

 前半部にある過去の組織を例にした組織の衰退原因については、歴史については私はあまり詳しくないのですが、それでも読み進められたので専門知識が必要というわけではありません。6章まである中の4章までかけて、組織の衰退原因を言及しています。

 後半部の5章では今後の組織の推移、6章ではこれからの組織のあり方について言及しています。この本を手に取るきっかけとなった三比主義からの脱却についても、この章にて述べられています。

この本を読んだきっかけ

 プロジェクトマネジメントの研修にて、休憩時間に講師の方からご紹介があった本の一つでした。「三比主義からの脱却」というキーワード(=前年比、他社比、予算比)が紹介されていたのですが、「それって公務員時代の目標と真っ向から対立するよな…?」と気になってしまい、研修のその場で電子書籍を買って読み始めました。

印象深い部分・実生活に活かしている部分

 各章で毎回雷に打たれたかのような衝撃があったので特筆して「ここ!」という部分は挙げられないのですが、

  • 共同体と機能体
  • 組織での役割(部門長、参謀、補佐)
  • 組織の死に至る病(機能体の共同体化、優秀な人材)
  • 三比主義からの脱却

このあたりの内容は手を止めて考えこんでしまうほどでした。今所属している会社でも当てはまる節がありますが、それ以上に前職の嫌な部分がこれでもかと言うほど書かれていたのには驚きを禁じ得ません。

 唯一?前向きな内容として「組織での役割」があります。ここでは「自分がどのポジションだと力を発揮できるのだろうか?」と考えました。個人的にはおそらく参謀なのだろうと思います。

まとめ

 何度も書いていますが、組織人なら一度は読むべき名著です!
 組織がどうなると死ぬのか、それを防ぐために自分がどう立ち回るのかを考える絶好の機会になります。

 また、驚くべきは30年近く前に書かれた本で現在の時勢を読んでいたという部分でしょうか。これからどうあるべきかという内容にも言及されているので、興味のある方は是非ご一読ください。

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