「スッキリわかるSQL入門」のレビュー

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こんにちは!めっそそです。
10月〜11月は個人的に資格ラッシュで忙しい時期なのですが、やっと資格ラッシュが終わりホッとしています。ちょうど一年前はデータベーススペシャリストを受験したのですが、運悪く試験の10日前に右手を骨折し、1週間前に手術をした状態で受験したのでボロボロでした笑

さて、今回はデータベース関連として「スッキリわかるJava入門」に引き続き、「スッキリわかるSQL入門」を紹介していきます。

 Java同様に初心者がSQLを勉強を始める本としてまず選択肢に挙がるのではないでしょうか。実際に私もこの本でSQLの基礎を勉強しました。

タイトル:スッキリわかるSQL入門
著者:中山清喬・飯田理恵子
出版社:インプレス
出版年:2022年(第3版)

https://amzn.to/3HPQiwT

この本を読んだきっかけ

 ひとまずスッキリわかるJava入門を終えてSEに転職後、基本情報技術者試験の勉強をする中でSQLの存在を知りました。「理屈は分かるけど使う機会もないし、いざ聞かれたらわからないやつだな…」と危機感を募らせたため、SQLの勉強用として読み始めました。

 SQLに関してはJava以上に環境面で難航したのですが、それは後述します。結果としてこの本を選んで正解だったと思います。

おすすめのターゲット

 何かしらの言語を触った上でSQLを扱う必要が出てきた人が対象ではないでしょうか。いきなりSQLを触ろうとする物好きはいないんじゃないかと。(最近はプログラミング言語を触らずともデータ分析等でRDBを触る機会があるのでしょうか?)

 別に何かしらの言語を扱えないと内容がわからないというものでもないので、SQLを勉強する最初の一冊として非常におすすめです。また、練習問題が豊富についているのも嬉しい点です。プログラミング同様に何か問題がないと学習しづらいのですが、その点この本は練習問題でSQLをふんだんに使えるため、かなり効率的に勉強を進めることができます。

 唯一の注意点としては、この本で扱っている内容はあくまで基礎なので、この本が完全に理解できる=商用のシステムでSQLを読み解いて綺麗に書ける!となるわけではありません。(この本の内容が完全に理解できている時点でかなりの実力はあります。あくまで応用的な内容に触れていないよという意味です。)

総評

 SQLの基本操作については、とにかくこの本を読んで実践すれば問題ありません。そもそもSQLは複雑な処理をしようとしない限り当たり前の内容しか書かないので、とにかく簡単な問題を数こなして身につけるのが良いと思います。

 実際にSQLを勉強するに当たり課題となるのが「RDBの環境構築」「SQL実行用データの準備」「練習問題の準備」だと思いますが、この本の素晴らしいところはその全てを解決してくれる点です。

 RDBの環境構築についてはdokoQLというSQL実行環境があるので、DDLとDMLを作成しておけばいつでもDBの環境が整います。自分でMySQLやPostgreSQLを準備してコンソールからSQLを実行する必要はないわけです。(とはいえ僕は既にPostgreSQLを入れていたのであまりお世話にならなかったのですが…)

 SQL実行用データの準備及び練習問題の準備についても、初心者のうちに「適当なテーブルを作成して適当なダミーデータを作ってしまえ」なんて中々できるものではないです。それができるならこの本の対象読者ではないです。

 その点、最後の練習問題(100本ノックと呼んでいました。100本以上ありますが。)では既にデータがあり、それをダウンロードしてDDL、DMLを実行することでデータの準備ができます。そしてそのデータに対応した問題が準備されているので、存分に基本構文の練習ができます。当たり前の基本操作を練習するのにこれ以上整った環境はないです。本当に。

 また、解説は言わずもがな非常にわかりやすいです。何より読みやすい。お堅い文章が苦手なので中々技術書を読み進められないのですが、このスッキリシリーズはサクサクと読み進められます。そしてテーブルの結合についてはこの本を数回読み返すことですんなり理解できました。

 以上、SQLについて苦手意識をもった段階で読んだ本ですがお陰でSQLの基本はしっかりと身につけることができました。(UPDATEとINSERT、DELETEは今だに見返したりしますが…あまり使わないから…)

 唯一の欠点は応用的な内容がない(相関副問い合わせはコラムで触れられる程度等)ことですが、そこの知識が必要になったらもうこの本の対象読者ではありません。なのでこれからSQLを勉強する人、SQLに苦手意識がある人はまずこの本から始めたらよいです。

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この本の前後におすすめ

この本の前に読むべき:

なし。強いて言うなら他の言語の本を読んでSQLが実行される場面が掴めていると良いと思います。

この本の後に読むべき:

大きく2つの進路があるかと思います。一つはSQLの練度を上げていく方向、もう一つはDB設計をしていく方向です。後者のDB設計については、以下の記事を参考にしてみてください。

SQLの練度を上げていく場合は、以下の本が参考になるかもしれません。現在私も読み進めているところなので、読み終わったらレビューを記載します。

SQLパズル 第2版: プログラミングが変わる書き方/考え方
次々に繰り出される超絶技巧の数々! 真のSQLプログラミングがここにある! 9年ぶりに改訂された名著『Joe Celko's SQL Puzzles and Answers』の 第2版を、開発者向けWebサイト「CodeZine」で精緻なSQL解説を 展開するミック氏が翻訳。他に類を見ない高度なSQLプログラミングテク...

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